エレファントキャンプ

    
 観光地と呼ばれる所には、
 なんらかのアクティビティーが用意されているもので、
 チェンマイにも、象トレッキングなるものがあるようなので、
 エレファントキャンプに行くことにしました。

 ガイドブックによると、「車で40分」とあったので、
 フロントに行き、タクシーを呼んでくれ、と言いました。
 すると、ツアーパンフレットを見せられ、
 二人で@2000バーツ(約¥5000)の象トレッキングツアーを紹介されました。

 ツアーで、という気分ではないけど、それでいいや、とOKすると、
 「では行きましょう」と、ホテルマンが、ガイドに早変わり。
 そのまま出発です。

 これはよかった。
 半日ツアーとかいうと、集合時間や集合場所が面倒ですが、
 朝のんびり食事して、気ままに用意して、時間を気にせず出発です。
 ホテルメイキングツアーだから、事故の保証もあるでしょう。
 こんなのを気軽に利用できるのは、円の強さのおかげですよ。

 ホテルマンは、英語が堪能で、笑顔の素敵な好青年でした。
 彼のおかげで、チェンマイの印象がぐっと良くなりました。
 うちらは連泊客だからね。大切に扱ってくれました。
 彼がいなければ、園内の効率的な廻り方も解らなかったし、
 象トレッキングの申し込みも、できませんでした。

 で、まずは、象のショーを見ました。
 象のショーつったってね、ええ大人ですしね。
 アシカショーくらいにしか期待していませんでしたが、
 見て、びっくりしましたよ。

 巨大な象が、4匹とかで、サッカーとかしてんです。まじ。
 で、ゴールとかしたら、パオパオ言って喜ぶんですよ。まじ。
 丸太運びの使役も実演してくれて、巨大な丸太を積上げて行く。
 エジプト時代はこうやって労働していたんだから、
 あたりまえにできちゃうわけです。

 なによりぶったまげたのが、目の前で象が絵を書きます。
 アシスタントの人間に、「この色を」とか「もっと太い筆」
 とか命じて、ていねいに書いていくわけです。
 そして出来た絵たち。

 
 これ、目の前と同じ景色。まじです。ぶったまげました。
 この子たちね、他の動物園のショーと違って、ほんと楽しそう。
 みんな笑顔なんですよ。
 象が生き難い時代となった現代において、ある意味、
 ここは象にとっての楽園なんじゃないかな、て思いました。

 象に近付くと、鼻を私の体に巻き付けて、ハグハグしてくれます。
 これが、ぎゅ〜〜ってなって。なかなか恐怖でした。


 

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